程度の低い業界
それにしても、パチンコは面白くない。いや、正確に言うと、今のパチンコは面白くない。実際問題、遊技する客はここ数年でかなり減りました。それでもこの業界で本当に危機感を抱いているメーカー、ホールは果たしてどのくらいあるのか、かなり疑問に感じるところです。
パチンコをつまらなくしたA級戦犯に、利益最優先で客から取れるだけ取り、時々ほんの申し訳程度に還元する大手チェーン店の存在が挙げられます。パチンコ店はサービス業と認識しているとは到底思えず、客は金を捨てる存在としか考えていないのがミエミエです。店員の接客態度は良好、台間は広く、通路も広く、非常に気持ちよくパチンコが打てる環境であるにもかかわらず、意地でも出さない、客から金を絞り取る、こういった店が堂々と営業しているのですから、この業界はいつまで経っても社会的認知が得られないのです。
勝てる可能性がゼロに近いのでは、もうそんなものは娯楽でもギャンブルでもありません。ボッタクリ風俗と大差ありません。出ない、出さない、取らせない、遊ばせない、文句は言わせないと、3拍子どころか4拍子も5拍子も揃っているのでは太刀打ち不可能です。ただ、結局はそんな店に行く方が悪いと言われればそれまでなわけで、客を客と思わない店は当然糾弾されてしかるべきだが、そんな店に行く方も悪い、だからどっちもどっち、次元の低い業界だねと、他の業種からは笑われてしまうわけです。
ただ、大手チェーン店のみならず、ほとんどの店が出玉率を押さえているという指摘もあります。特にここ数年は新規、新装の出玉でさえ、期待外れの状況が多いと思われます。開店プロに抜かれるだけだから出玉は押さえる→しばらくしてから出玉率を上げる、こういった店ならまだ救いはあるのですが、新規開店から半年経っているのにまったく出ていない、こんな店もあるのが事実です。
出玉率を押さえざるを得ないのは新台が高い、ブリペイドカード等の各種設備投資費がバカにならないなど、色々ありますが、確かに新台は高いです。どう考えても5万程度が妥当だろうと思えるのですが、実際には20万程度します。100台入れ替えれば2千万です。こんな額、どうやれば回収できるのでしょうか(笑)。心配になりますが回収できているからこそ、今日もパチンコ店は営業しているわけです。負けている人がほとんどということですね。
新台の価格を下げれば出玉率は上げられる、こんな声も聞きますが、おそらくウソです。数年前、世田谷地区で暴力団対策と称して特殊景品が金に替わった時期がありました。暴力団の資金源を絶つ、結果として暴力団を排除できれば様々なカタチで提供しているみかじめ料まがいのものを撤廃できる、その分お客さんに還元できる、警察も全面的にバックアップしてくれている、だから意地でも景品は金に替える、これは戦いだ、なんて感じで世田谷地区のホール組合は頑張りました。
結果として暴力団は排除できたのですが、今まで暴力団に渡っていた金は結局自分たちの懐に入ったようです(笑)。金に替わった時期、自分もよく当該地域でパチンコを打ったものですが、何も変わっていないというのが実情でした。景品交換に関して暴力団に渡していた様々な諸費用がすべてゼロになり、その金は客に還元されるはずでした。しかし、今に至るまで本当に何も変わっていません。まだ暴力団に金を渡していた時期の方が出玉は良かったのではと思うこともしばしばです。
デフレ効果で新台の価格も徐々に下がってきてはいます。メーカーも殿様商売はできなくなりつつあり、それはそれで結構なことですが、浮いた金を客に還元するホールはまずないでしょう。自分たちの懐に入れるのが妥当なところで、前述しましたが客は金を捨てるバカとしか思っていないのですから、まあそれは当然でしょう。
メーカーの本音はどうでしょうか。大部分のメーカーは自社の台をうまく使って儲けてほしいと考えています。抜き過ぎるな、最初は赤字覚悟で出してくれと。ただ、その意向がほとんど通じないのが現実のようで、どうせすぐ客が飛ぶんだから最初から抜いてしまえ、機械代は1週間で回収するぞと。な〜に、ほとんどの客は幾ら釘が渋かろうと打ってくれるってなモンで、まあ本当にサービス業とは到底思えない業界ですね。
ただ、そういった店がツブれないのも、この業界の程度の低さでもあります。負けても負けても通い続ける客、確かに問題です。と言うか、病気です。立派な依存症ですから、恥ずかしがらずに精神科の門を叩くべきでしょう。最近ではパチスロの方で依存症気味の若者が増えているようですが、個人的にはパチスロで勝つのは相当難しいことと思います。こんなこと言うと「バカ言うな。俺はきちんと勝っているぞ」のような反論が山ほど来るでしょうが、勝てないものとは言いません。ただ、パチンコに比べると勝つのが難しいということです。外観から判断できないのですから(朝イチ状態がどうのこうの、そういった話は抜きで)、それは当然でしょう。それに、長年パチスロを打ち続けていると肉体的疲労や視力の衰えを感じるようになるでしょう。パチンコはとりあえずハンドルを握って適当な位置に打ち方を固定し、後はそのまま閉店まで粘ればいいわけです。時々臨機応変にウェイトボタンを使って打ち出しを止めたり、開始したり、まあそんなとこです。パチスロはそうはいきません。
パチスロの話はまたの機会に譲りますが、とりあえず負けても負けても通い続ける客がいるおかげでボッタクリ店がのさばるのは事実でしょう。一昔前はパチンコは地域社会の活性化に有効だの、庶民のささやかな娯楽だの、ボケ防止に効果ありだの、色々といいように言われていたこともありましたが、もう今や単なる高額ギャンブル、及び投資対回収のバランスが異常に悪いボッタクリギャンブルと化してしまいました。これは結局、パチンコを単に金儲けの手段としてのみ考え、客から取れるだけ取り、客は負けることが義務付けられている存在と位置付けているボッタクリ大手チェーン店の氾濫にあります。そして、止せばいいのにそんな店に通い続け、そして当たり前のように負け続ける客、何が楽しくてそんな店に献金を続けるのでしょうか。
前ふりが長くなりましたが、筆者はパチンコは庶民の娯楽であり、また日本が世界に誇れる遊技性に富んだ娯楽と考えています。理論上、負ける可能性が圧倒的に高いように釘調整されたCR機を多数設置し、嘘八百のあおり文句で無知の客を集め、搾取し続けているボッタクリ店は糾弾して叱るべきでしょう。また、そういった店に飽きもせず通い続ける客にも当然問題はあります。
客を客と思わない店が悪いのか、そんな店に通い続ける客が悪いのか、判断は難しいところですが、それぞれそうせざるを得ないという言い分もあるようです。このページではそういった点ををじっくり考えていきたいと思います。/ZerO
